2026年3月15日

こんにちは、沼津せせらぎ歯科クリニック 院長の田中です。
「最近、食事中にむせることが増えた」 「以前より食べ物の飲み込みが悪い気がしてきた」
こうしたお口のわずかな変化を、単なる加齢のせいだと思っていませんか。実は、噛む力や飲み込む力は40代後半から50代にかけて衰え始めると言われています。
お口の軽微な衰えを「オーラルフレイル」と呼び、進行すると「口腔機能低下症」に移行し、放置すると将来、認知症や寝たきりのリスクを高めてしまうことがわかっています。
今回は、口腔機能低下症が全身にどう関わるのか、そして当クリニックでの具体的な取り組みについて詳しくお話しします。
なぜ「お口の衰え」を放置してはいけないのか
口腔機能低下症が進むと、全身の健康にドミノ倒しのような悪影響を及ぼします。
栄養不足と筋力の低下
噛む力が弱まると、柔らかいものばかりを食べるようになり、タンパク質などの必要な栄養が不足します。その結果、全身の筋力が落ち、歩行困難や寝たきりのリスクが高まります。
社会的な孤立と認知症
噛むという刺激は脳を活性化させます。お口の機能が落ちて会話や食事が億劫になると、社会的な交流が減り、認知症の進行を早めるリスクがあることも報告されています。
誤嚥性肺炎のリスク
飲み込む力(嚥下機能)が弱まると、食べ物や細菌が誤って肺に入り、深刻な肺炎(誤嚥性肺炎)を引き起こす恐れがあります。
厚生労働省HP 口腔機能の健康への影響: https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/teeth/h-08-001
✅ 「健康保険」で検査が受けられます
現在、50歳以上の方であれば「口腔機能低下症」の検査が健康保険適用されます。 沼津せせらぎ歯科クリニックでは、専門の機器を用いて「噛む力」「舌の力」「お口の乾燥状態」などを測定・数値化し、今のあなたのお口の状態を正確に診断することができます。
🏥 当院で受けられるリハビリトレーニング
もし検査で機能の低下が見つかっても、早めの対策で回復が望めます。私たちは以下のような専門的なリハビリ指導を行っています。
舌圧トレーニング:舌の筋肉を鍛えることで、飲み込む力を強化し、誤嚥を予防します。
唾液マッサージ:加齢や薬の影響で出にくくなった唾液の分泌を促します。唾液が増えることでお口の潤いが戻り、ご飯が飲み込みやすくなります。
最適なケアプランの作成
当クリニックには、日本歯周病学会の専門医・認定医が在籍しています。歯周病は歯を失う最大の原因であり、歯を失うことは噛む機能を損なうことに直結します。
「筋肉の衰えが見られる方には、舌圧トレーニングというリハビリをしましょう」 「細菌の増殖が機能低下を早めているなら、まずは徹底的なクリーニングで環境を整えましょう」
このように、専門医の視点から最適なケアプランを作成します。
📺 隙間時間で効果絶大!3つの簡単トレーニング
今回は、リビングでくつろぎながら、テレビを見ている時間を利用して簡単にできる「お口の体操」をご紹介します。特別な道具は一切必要ありません。今日から習慣にしてみませんか。
1. 滑舌と飲み込みをスムーズにする「パタカラ体操」
「パ・タ・カ・ラ」という4つの音を、一音ずつはっきりと発音するトレーニングです。
パ:唇をしっかり閉じ、弾くように発音(食べこぼし防止)
タ:舌の先を上の歯の裏につけて発音(飲み込みの改善)
カ:舌の奥を喉の奥に当てるように発音(誤嚥の予防)
ラ:舌を丸めるようにして発音(咀嚼のスムーズさ)
テレビのCMの間などに、各音を5回ずつ繰り返すだけで、お口全体の運動になります。
2. 舌の筋力を鍛える「あいうべ体操」
大きくお口を動かすことで、舌の筋力だけでなく、表情筋も鍛えられます。
「あー」:お口を大きく開ける
「いー」:お口を横に大きく広げる
「うー」:唇を突き出し、前に突き出す
「べー」:舌を思い切り下に伸ばす
これらを1セットとして、ゆっくり10セット行ってみましょう。舌の力がつくことで、睡眠中の「口呼吸」を防ぎ、お口の乾燥や感染症の予防にもつながります。
📞 最後に
お口の健康を守ることは、単に美味しく食べるためだけではなく、一生自分らしく、元気に過ごすための鍵となります。
「50歳を過ぎてから、少しお口の様子が変わった気がする」 「親の食事が心配になってきた」
そんな些細なきっかけで構いません。当クリニックで一度「お口の健康診断」を受けてみませんか。私たちは、あなたがいつまでも笑顔で会話を楽しみ、健康的な毎日を送れるよう全力でサポートいたします。
お電話、またはホームページからお気軽にご予約ください。