2025年11月15日

こんにちは、沼津せせらぎ歯科クリニック 院長の田中です。
「冷たい水を飲んだとき、歯磨きをしたとき、…キーンと一瞬だけ鋭い痛みが走る。」
もし、そんな経験があるなら、それは知覚過敏かもしれません。 虫歯ではないのに歯がしみるこの症状は、突然やってきて、毎日の食事や歯磨きを憂鬱にさせてしまいます。
今回は、この知覚過敏がなぜ起こるのか、そしてご自宅でできる対処法と、当クリニックでの専門的な治療について分かりやすく解説します。
知覚過敏はなぜ起こる?歯の表面が剥き出しになるメカニズム
歯の表面は、人体で最も硬い組織であるエナメル質に覆われています。このエナメル質が、歯の内部にある神経(歯髄)への刺激を防ぐ「バリア」の役割を果たしています。
知覚過敏は、このバリアが何らかの原因で失われ、象牙質(ぞうげしつ)という部分が剥き出しになることで発生します。
象牙質が剥き出しになる2つの主な原因
象牙質には、歯の神経へと続く無数の小さな管(象牙細管)があり、刺激を歯髄に伝える大切な役割があります。象牙質が剥き出しになると冷たいものなどの刺激が管に直接伝わってしまうことで鋭い痛みが起こるのです。
1. 歯茎が下がる(歯肉退縮)
原因: 歯周病の進行、加齢が原因で歯茎が下がります。
結果: 歯の根元部分(歯根)が露出し、そこを覆っていたセメント質が削れて象牙質が剥き出しになります。

2. エナメル質が削れる・溶ける
原因:歯ぎしり・食いしばり: 強い力が継続的に歯にかかることで、エナメル質がひび割れたり、歯の根元部分がくさび状に欠けたりする(くさび状欠損)。

酸蝕症(さんしょくしょう): 炭酸飲料、柑橘類、ワイン、スポーツドリンクなど、酸性の飲食物を頻繁に摂取することで、エナメル質が溶かされる。
今日からできる!知覚過敏のセルフケアと対処法
まずはご自宅で、歯がしみるのを和らげるための対策を試してみましょう。
1. 歯磨き方法の見直し
歯ブラシの見直し: 毛先が硬すぎる歯ブラシは避け、「ふつう」のものを選びましょう。(患者様の口腔内・治療内容によっては柔らかめや硬めをお勧めする場合があります。担当衛生士もしくは担当医にご相談ください)
2. 知覚過敏用の歯磨き粉を使う
硝酸カリウムや乳酸アルミニウムといった成分が配合された知覚過敏専用の歯磨き粉を積極的に使いましょう。これらの成分が象牙細管の入口を塞いだり、神経の興奮を鎮めたりする働きをします。
3. 酸性食品の摂り方に注意
酸性の飲食物を摂る場合は、だらだらと時間をかけて飲まないようにしましょう。飲んだ後は、すぐに水やお茶で口をゆすぐのが効果的です。
治らない場合は当クリニックへ!専門的な治療
セルフケアを続けても症状が改善しない場合や、痛みが強い場合は、歯周病や虫歯など他の病気が隠れている可能性もあるため、歯科医院での専門的な診察が必要です。
沼津せせらぎ歯科クリニックでは、症状や原因に合わせた以下の治療を行います。
1. 薬液の塗布(コーティング)
象牙質の剥き出しになった部分に、知覚過敏を抑える薬液(歯科用接着剤やフッ素化合物など)を塗布し、象牙細管を塞いで刺激が伝わるのを防ぎます。
2. 削れた部分の修復
歯の根元が大きく欠けている「くさび状欠損」の場合は、歯科用レジンを詰めて、物理的に刺激を遮断し、歯の形を修復します。
3. 根本原因の治療
歯周病が原因で歯茎が下がっている場合は、歯周病治療を行います。
歯ぎしり・食いしばりが原因の場合は、歯や顎関節を守るためのナイトガード(マウスピース)の作製をご提案します。
最後にご自身の歯と未来を守るために
「歯がしみるのは体質だから」と諦めずに、ぜひ私たちにご相談ください。知覚過敏の裏には、歯周病や歯ぎしりといった、大切な歯を失う原因が隠れている可能性があります。
私たち専門家がその原因を正確に突き止め、適切な治療と予防策をご提案することで、症状を改善し、あなたの歯の寿命を延ばすお手伝いをします。
沼津せせらぎ歯科クリニックでは、あなたの健康的な毎日をサポートいたします。お気軽にお電話、またはホームページからご予約ください。